2012年4月12日木曜日

消費税増税と国家財政 - 政治 - 教えて!goo


No.3です。

>結局心配な国家財政は大丈夫でしょうか? 消費税で本当に良いのでしょうか?

消費税が他の税制と異なる最大の特徴は、「景気に左右されにくく、安定して、恒久的に税
収が期待できる財源」であることです。

特に医療に関わることは、好景気であれ、不景気であれ、「財源が不足していますから今年
は個人負担でお願いします」などと言うわけには行かない分野ですね。

介護も、年金も同じ。共に恒久的に、安定的な財源を必要とする分野です。
財源として消費税が求められる最大の理由です。

ですが、それでも未だに消費税増税が「財政再建のために行わなければならない」という主
張を行ったり、またそのことへ批判の矛先を向ける人も多く存在します。

消費税増税は正� ��く「諸刃の剣」ですから、使い方を誤ると自らが大怪我をする結果になり
かねません。

消費税を増税する、ということは、個人の消費が云々以上に、企業の利益を圧迫し、企業の
倒産を異常なほどに促進してしまう、いわば劇薬です。企業の倒産が増えるということは、
当然定職者が激減するわけですから、「消費者が買い控える」などというあまっちょろい理
屈ではすり替えることのできない問題であることがわかります。


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ですから、大切なのはこの国の経済に、「消費税増税にも耐えられる体力」を身に付けさせ
ることです。

何度も言いますが、消費税増税は社会保障を維持するための問題であり、国家財政の問題と
は全くの別物です。

>結局心配な国家財政は大丈夫でしょうか? 消費税で本当に良いのでしょうか?
という問いに対する回答は、前回の回答できちんとお示ししているはずです。

国家財政に関して言えば、この国の公債は100%円建てであり、なおかつ94%が国内で消化
されていて、国内に日本銀行という円紙幣の発行権限を持つ機関がある以上、どう逆立ちし
てもこの国の財政がつぶれたりすることなど、考えようがありません。よほどの悪意を持っ
てル ール改正を行うか、またはよほどの悪意を持って故意に政策ミスでもしない限り、この
国の財政を破綻させることなど、事実上不可能なのです。

ですが、将来的には考えられないことはありません。
たとえば、前記した社会保障の問題。この問題、私は増税によって対処することこそ最良の
策だと思っていますが、別に増税に頼らずとも、この問題を解決する方法はあります。それ
もむちゃくちゃ簡単です。社会保障の財源として国債を毎年発行することです。


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そんな馬鹿な、と思うかもしれませんが、事実上可能です。
ですが、そもそもこの国の経済は「需要と供給のバランス」のもとに成り立っています。
今、私たちがこの国のことを不景気だと思うのも、この需要と供給のバランスが著しく崩れ
ているから。供給過剰であり、需要、つまり名目GDPの値が大幅に不足しているから。つま
り経済が成長していないからです。

供給、つまり生産能力に関しては、国民が生きている以上、仕事が存在し、常にこの国は生
産を行い続けます。生産量は増え続けるのに、それに見合った消費は一向に追いつく気配を
見せない。これが「デフレ」です。

では、仮に将来の社会保障を「国債発行」で賄い、つ� ��り国民が働こうが働くまいが、老後
の医療・介護、そして年金の一部に関しては国債の売却で得たお金で行うことにしたとしま
す。

そうすると、国民にとって将来の社会福祉は安定し、年金によってその生活も保障されるこ
とになります。そう。働こうが働くまいが。

そう。みんながみんな、とは言いませんが、やがて国民は労働意欲を失い、生産活動を行わ
なくなります。そうすると、政府から一方的にお金は支給されるのに、ものがない、という
状況が発生します。


ちょうどスポッティングは、私は妊娠かもしれません

昔そんな国が存在しました。「ソ連」や「東ヨーロッパの国々」です。つまり、社会主義や
共産主義体制をとっていた国々は、国民が意欲的に生産活動を行おうとしなかったために
滅びたのです。

ものが不足するわけですから、当然物価が上昇します。年金は一定の金額ですから、国民は
お金が足りなくなります。そこで国はまた国債を発行し、国民に支給。また物価が上昇し・・・のいたちごっこ。それこそ、「ハイパーインフレ」なるものが発生しかねない状況
が発生しうるわけです。

ですから、私は社会保障の原資はきちんとした裏付けのある、なおかつ景気に左右されず、
恒久的に安定した収入が期待� �れる消費税が適している、と思うのです。

この例から見ても、経済成長というものが、この国にとっていかに大切なことなのか、とい
うことがわかります。

古代中国、春秋の時代、 杞というの国に「天と地がひっくり返ったらどうしよう」と悩み
続け、食べるものものどを通らず、夜も眠れない日々を暮している男がいたのだそうです。

この男の逸話から、「杞憂」という言葉が生まれました。杞憂とは、すなわち悩んでも仕方
がないこと。取り越し苦労のことを言います。


「財政が破たんするんじゃないか、破たんするんじゃないか」と心配し、頭を抱えて悩んで
いる暇があったら、「どのようにすればこの国の経済を回復させ、私たちの生活を豊かにす
ることができるのだろう」ということに頭を使ったほうが、よほど生産的だし、常識的で
す。

そういえば、竹中平蔵とかいううそつきが、
「日本経済・今度こそオオカミはやってくる」
という本を出版しましたね。つまり、彼は今までの自分がオオカミ少年であったことを暗に
認めたのです。

こういった馬鹿な連中のたわごとに惑わされず、頭を使って、この国の経済を回復させるた
め、日々の仕事に邁進しようじゃありませんか。

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